救急科(高度救命救急センター)
診療科内容
和歌山県立医科大学附属病院 高度救命救急センターは、1989年にICU病棟を中心とした高度集中治療センターとして開設、1999年にERと日本型3次救急医療の機能を加え、翌2000年に救命救急センターに指定されました(2011年には高度救命救急センターとして認可)。和歌山県内には地理的条件により高次医療機関までのアクセスが困難な地域も多く、県全体の救急診療?地域医療をさらに充実させるため2003年にはドクターヘリコプターの運航を開始し、当センター救急医がフライトドクターとして搭乗しPreventable Death(早期に治療を受ければ回避し得た死)の防止に努めています。また大学病院併設の救命救急センターという利点を生かし、内科系?外科系の院内各診療科スタッフと連携を図ることで、1次~3次救急疾患を24時間体制で収容しています。こうした救急医療体制の充実をうけ、2010年度の厚生労働省による全国235施設の救命救急センター充実段階評価で当センターは第7位の評価をいただきました。
専門分野
ショック?CPAOA?急性呼吸不全?急性循環不全?慢性疾患急性転化などの各種緊急病態
外因性疾患:多発外傷(各臓器/骨軟部脊椎損傷)、重症熱傷、急性中毒、異物?窒息?溺水、熱中症?低体温症?減圧症 など
内因性疾患:重症感染症、脳血管障害、内分泌代謝障害、急性肺障害、急性冠症候群、肝不全、腎不全、重症膵炎、腸管壊死、大量出血(吐下血?喀血?腹腔内/後腹膜出血など)、脊椎?神経筋疾患 など
関連リンク
(このページは救急集中治療医学教室の責任において作成されています。)
スタッフ紹介(2024年7月現在)
役職 | 氏名 | 専門分野 | 学会認定 |
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教授 | 井上 茂亮 | 救急医学 集中治療 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医?指導医 日本集中治療医学会 集中治療専門医 麻酔標榜医 |
准教授 | 上田 健太郎 | 救急医学 消化器外科 外傷外科 外科 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医?指導医 日本外科学会 外科専門医?指導医 日本消化器外科学会 消化器外科専門医?指導医?消化器がん外科治療認定医 日本外傷学会 外傷専門医 日本腹部救急医学会 腹部救急教育医?認定医 日本Acute Care Surgery学会 Acute Care Surgery認定外科医 日本航空医療学会ドクターヘリ認定指導者 |
准教授 | 田村 志宣 | 救急医学 血液内科 内科 ドクターヘリ |
日本内科学会 総合内科専門医?指導医 日本呼吸器学会専門医?指導医 日本血液学会専門医?指導医 日本輸血?細胞治療学会認定医 インフェクションコントロールドクター |
講師 医局長 |
米満 尚史 | 救急医学 集中治療 画像診断/IVR ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医?指導医 日本医学放射線学会 放射線診断専門医 日本航空医療学会 ドクターヘリ認定指導者 日本プライマリケア連合学会 プライマリケア認定医 日本脈管学会 認定脈管専門医 |
講師 ICU医長 |
宮本 恭兵 | 救急医学 集中治療 内科 ドクターヘリ |
日本集中治療医学会 集中治療専門医 日本内科学会 総合内科専門医 日本救急医学会 救急科専門医?指導医 日本感染症学会 暫定指導医 インフェクションコントロールドクター |
助教 ER医長 |
川嶋 秀治 | 救急医学 外傷外科 外科 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医 日本外科学会 外科専門医 |
助教 | 柴田 尚明 | 救急医学 集中治療 放射線 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医?指導医 日本集中治療学会 集中治療専門医 日本医学放射線学会 放射線科専門医 |
助教 HCU医長 |
田中 真生 | 救急医学 集中治療 消化器内視鏡 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医 |
助教 | 中村 憲太 | 整形外科 | 日本整形外科学会 整形外科専門医 日本整形外科学会認定スポーツ医 |
助教 | 置塩 裕子 | 救急医学 外傷外科 外科 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医 日本外科学会 外科専門医 日本腹部救急医学会 腹部救急認定医 日本外傷学会 外傷専門医 |
助教 | 國立 晃成 | 救急医学 外傷外科 外科 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医 日本外科学会 外科専門医 |
助教 | 村上 公英 | 整形外科 | |
助教 | 島 望 | 救急医学 放射線 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医 日本医学放射線学会 放射線科専門医 |
助教 (臨床感染制御学) |
稲田 由佳梨 | 救急医学 集中治療 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医 |
学内助教 | 梶本 優 | 心臓血管外科 | |
学内助教 | 田本 花織 | 救急医学 | 日本救急医学会 救急科専門医 |
学内助教 | 福島 純一 | 救急医学 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医 |
学内助教 | 三宅 瞳 | 救急医学 ドクターヘリ |
|
学内助教 | 福本 靖 | 救急医学 | |
学内助教 | 神川 陽平 | 救急医学 | |
学内助教 | 折野 由布子 | 救急医学 | |
博士研究員 | 那須 亨 | 救急医学 消化器外科 外傷外科 災害医療 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医 日本外科学会 外科専門医?指導医 日本腹部救急医学会 腹部救急教育医?腹部救急認定医 日本Acute Care Suregery学会 Acute Care Suregery認定外科医 日本内視鏡外科学会 技術認定医 社会医学系専門医協会 専門医?指導医 日本災害医学会 災害医療ロジステックス専門家 日本航空医療学会 ドクターヘリ認定指導者 臨床研修指導医 |
博士研究員 | 中島 強 | 救急医学 集中治療 内科 消化器内視鏡 ドクターヘリ |
日本集中治療学会 集中治療専門医 日本救急医学会 救急科専門医?指導医 日本内科学会 内科認定医 |
博士研究員 | 柴田 真未 | 救急医学 集中治療 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医 日本集中治療学会 集中治療専門医 |
大学院研究生 | 渕上 淳也 | 救急医学 | |
大学院研究生 | 中田 朋紀 | 救急医学 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医 |
大学院研究生 | 田中 理夏子 | 救急医学 | |
大学院研究生 | 福井 智也 | 救急医学 | |
大学院研究生 | 根本 樹希 | 救急医学 | 日本救急医学会 救急科専門医 |
大学院研究生 | 三宅 雄一 | 救急医学 | |
大学院研究生 | 有井 菜都乃 | 救急医学 | |
大学院研究生 | 小山 史恭 | 救急医学 | |
大学院研究生 | 知野紗友美 | 救急医学 | |
非常勤医師 | 岩﨑 安博 | 救急医学 外傷外科 外科 航空医療 災害医療 ドクターヘリ |
日本救急医学会 救急科専門医 |
非常勤講師 | 山添 真志 | 救急医学 消化器外科 外傷外科 外科 ドクターヘリ |
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医局秘書 | 山口 美樹 | ||
医局秘書 | 生田 弘子 | ||
医局秘書 | 天石 麻由美 |
救急外来(ER)
1次~3次までの救急患者様の初期診療にあたる外来部門で、重症処置ベッド5床(うち陰圧処置室1床)とオーバーナイトベッド12床を有し、加えて一般診察室と眼科?耳鼻科?歯科の特殊診察室があります。単純X線写真撮影室に加え、最新の64列CT撮影室と血管造影可能な透視室が重症処置ベッドに隣接し、救急画像診断?外科的処置?動脈塞栓術などの高度な緊急処置が迅速に行えます。オーバーナイトベッドは、かかりつけ病院での診療が困難な夜間診療の際などに、病状に応じてERで翌日勤帯まで観察後かかりつけ病院などへ転送できるシステムで、周辺各病院にご協力いただき2012年1月より運用しています。
2023年救急外来応需率(%)
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
応需率 | 85.1 | 87.2 | 81.7 | 89.4 | 91.7 | 91.3 | 97.1 | 89.8 | 90.6 | 91.5 | 90.4 | 87.7 | 89.5 |
救命救急病棟?集中治療室(HCU/SCU?ICU)
ERでの初期診療後に救急患者様が入室する病棟で、重症度や疾患に応じてHCU(中等症)/SCU(脳血管障害)とICU(超重症)に分かれています。一般病棟よりも濃密な処置?看護ケアを行っているため面会制限があり、ご家族様のご理解?ご協力をお願いしています。ICU病棟では人工呼吸管理?循環補助治療?急性血液浄化療法などの特殊治療を行い、救命救急センターの患者様だけでなく、院内全ての内科系?外科系診療科患者様が急変?重症化した際に最適な全身管理をうけられるよう当センターのICU専従医師が24時間体制で集中治療管理を行っています。
受診をお考えの患者様へ
院内各専門科と連携しながら、当救命救急センター専従医師による24時間体制の救急診療を行っています。
お問い合わせ(TEL):073-441-0501/073-447-2300
救命目的に重症患者様を優先的に診療するため、診察の順番が前後することがあります。ご迷惑をおかけしますがご理解の程よろしくお願い申し上げます。
診察まで長時間お待たせすることが予想される場合には、症状に応じて和歌山市夜間?休日応急診療センター(TEL:073-425-8181)などでの診察をお勧めすることがあります。